プロジェクトストーリー

PROJECT STORY 05 須磨再整備事業

須磨再整備事業

海とつながる、人をつなぐ、複合型レジャー施設

2024年6月に全体開業を迎えた須磨海浜公園。園内に水族館、ホテル、ショップ&レストランが併設される注目の複合型レジャー施設です。このプロジェクトを推進する3人のメンバーに開発ストーリーを聞きました。

インタビュー

代替テキスト

【左】栗本 祐嗣:神戸パークPFI推進室(当時)/【中央】渡邊 薫子:神戸パークPFI推進室(当時)/【右】渡邊 充也:神戸パークPFI推進室長(当時)

私たちのノウハウで、神戸を活性化する施設を作る

プロジェクト参画の経緯を教えてください。

渡邊(充) 弊社はオフィスビルや住宅の開発を中心に事業を行なっていましたが、2015年にグランビスタ ホテル&リゾートがグループに加わりました。同社は鴨川シーワールドを所有・運営しており、ホテル・水族館の運営ノウハウを持っていたので、それらを最大限に生かす道を模索していたところに、須磨海浜水族園の建て替え計画が持ち上がりました。関西圏の中でも、神戸市は大阪や京都と比べて観光面で苦戦していると聞き、鴨川シーワールドのような水族館を軸にした大規模な再開発を行えば、神戸市が抱えている課題を解決できるのではないかと考え、参画を決めました。

ここでしか体験できない感動(―WOW)がある

渡邊(薫) 当初、神戸市は老朽化した水族園の建て替えを計画していましたが私たちはそれを見直して、白砂青松の美しい景観を生かしながら水族館、ホテル、公園を整備する大規模なホテルリゾート開発を企画しました。水族館はアジアの方々に人気がありますし、「日本のみならず世界中から人々が訪れる、観光の目玉になるような施設を開発して、神戸経済を活性化させましょう」という提案です。

渡邊(充) 海の音を感じながら松林でくつろげる公園と、たくさんの人が集う活気あふれる公園を両立させて構築していくために"Nature with WOW"というブランドコンセプトを掲げました。様々な海の生き物と出会える水族館、波の音に癒される公園、全室オーシャンビューが広がるホテル、すべての施設で感動体験(=WOW)をお届けする施設を目指しました。

栗本 建て替えの方向で進んでいた計画を覆すには、地元の賛同が欠かせません。当初は当社に対して東京から来た「黒船」のようなイメージを持たれた方もいたようですが、商店会や漁協の皆さまにプロジェクトの意義を丁寧に説明してまわり、関心表明書や賛同書をいただいて提案書に添えました。

市民が集う憩いの空間だから完全にはクローズできない

開発にあたって一番苦労したことは何ですか?

渡邊(薫) 全長約860m、公園全体で約139,000㎡というスケールの開発が初めてでしたので何もかも大変でした(笑)。中でも昔から水族館があり長年地元の方に愛されてきたこの場所を、憩いの空間としての機能は維持しながら新築工事を進めることが最も大変でした。また一体型の複合型レジャー公園として、水族館、ホテル、公園の統一された世界観を構築するブランディングにも苦心しました。

栗本 これだけの大プロジェクトを3人でマネジメントするのは本当に大変でした(笑)。プロジェクトが進行するにつれて3人の役割分担が明確になり、他の会社の方とも言いたいことを言い合える関係性が築けてからは進行がスムーズになったと思います。

世代、国境をこえて愛される唯一無二の施設を目指して

これからどんな施設に育っていってほしいですか?

栗本 地元の方に話をうかがうと「家族や友達とよく遊びに来ていた」「校外学習で来たことがある」「子供と一緒にイルカショーを見た」といった声をたくさん聞きました。新しく誕生する水族館も、地域の人にとって大切な思い出を作る場所になってほしいです。

渡邊(薫) 私は須磨と同じ港町の横浜の出身ですが、横浜とはまた違った唯一無二の港町・須磨を作りたいですね。私たちの施設ができたことで地域の方に須磨をさらに誇りに思ってほしいですし、世界中から人々が訪れる施設になることを願っています。

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