Person 03

強い意志を持って、
まだ誰もやっていない事業に
仲間と共に挑戦する。

資産開発一部

新田 一貴

2016年入社
人間環境学府・都市共生デザイン専攻 修了

PROFILE

大学院で都市計画を学び、就職活動もデベロッパーが中心だった。大学の先輩がいたサンケイビルのインターンシップに参加して、オフィスも商業施設もマンションもシニア施設もやっていることを知った。規模は大きくないが事業の幅は広い。興味があったホテル事業も手掛けている。自分の力が存分に発揮できる会社だと思い入社した。趣味は旅行、温泉、ホテル巡り。気になったホテル目当てに旅先を決めることも。

まるでベンチャー企業を立ち上げたように
新規事業の成功に心血を注いだ。

自分の構想したものが形になって目の前に現れる――社会とのダイナミックな関わりに魅力を感じてデベロッパーの世界に入りました。配属は新規事業開発部です。文字通り新しい事業を自分たちで企画し、つくりあげていく部署。まさに自分が挑戦してみたい事業でした。最初の仕事は、開業間もないGRIDS(グリッズ)秋葉原とGRIDS日本橋イーストの運営です。GRIDSはインバウンドの急増を背景に「THE TRAVELLERS HUB-旅をつなぐ。人をつなぐ。心をつなぐ。」をコンセプトに、それまでの日本にないゲストハウス型ホテルとして企画され、スタートしたものです。しかし、私が着任した時には、同じような狙いで同業他社が次々と参入し、宿泊価格を含めた激しい競争が始まっていました。いかにお客様に楽しい宿泊体験を提供するか、私自身も宿泊してお客様と交流を図りながら、イベントを企画したり、施設のソフト面の充実に取り組みました。さらに、運営会社や外部のシンクタンクを巻き込み、新しいマーケットのなかでGRIDSのコンセプトや立ち位置、価格帯の再検討も進め、この事業をどう軌道に乗せるか、年齢の近い若いチームで検討を重ねました。入社早々、まるでベンチャー企業を立ち上げたような熱気ある現場で、多くの経験を積むことができました。

主担当として担った新規ホテル開発。
デベロッパーの仕事の醍醐味を知った。

入社3年目、所属は同じ新規事業開発部ですが、学生時代からの夢だった開発企画の仕事に、しかも主担当という立場で関わることになりました。北海道に建設する200室を超える大規模温泉リゾートホテルです。土地の購入からコンセプトづくり、基本設計、設計・施工会社やホテルオペレーターの選定など、着工までのさまざまな業務を担いました。更地に地域最大規模のホテルを主担当としてゼロから立ち上げていく醍醐味は、想像以上でした。例えば、浴槽の水面が目の前の海水面とひとつになって水平線まで伸びる屋上のインフィニティ露天風呂の企画が、コスト削減のため見直しの対象になったことがあります。しかしこの露天風呂は、ホテルのコンセプトに関わる重要な設備で、絶対に外せません。事業全体のコストを再検討してコスト削減の方策を見つけ出し、社内の説得に奔走しました。また、GRIDSの経験からコミュニティスペースを充実させたいと考え、エントランスホールに暖炉を提案して、これも実現することができました。
もちろん、私のやりたいという気持ちだけで、ことが進んだわけではありません。目的や意義を言葉にして伝え、共感を得ることが必要です。周囲をどう巻き込むか、そのために何をすべきか――デベロッパーの開発業務のキモとなるものを学んだ時期でもありました。

誰もやっていない業界初の事業に挑戦。
土地取得も終え、着工が見えてきた。

北海道の新規ホテルが着工となり、次のフェーズを迎える頃、私は以前から希望していた資産開発一部に異動しました。ここは新規事業開発部以上に“何でもあり”の部署です。サンケイビルの中では最もチャレンジングで、おもしろいことができるとワクワクしていました。実際、着任早々に私が担当したのは、ホテルコンドミニアム事業です。リゾートホテルを建設し、それをマンションのように区分所有建物として一室単位で分譲するという事業で、購入者は用途を自由に使うことが出来る。民泊新法も活用したビジネスモデルです。デベロッパーが事業として本格的に取り組んだ例はなく、業界初の試みでした。旅館業法や民泊新法などが複雑に絡むことから、担当チームも半年間ぐらいは「できるかできないか」というレベルの検討を続けました。その後、さまざまな調査やヒアリングを経て、事業計画を具体化。社内の合意を取り付けました。すでに用地取得も終え、基本設計を経て着工も見えています。業界初の取り組みをぜひ成功させ、私自身がこの分野のエキスパートになって、当社事業の柱のひとつに育てたいと思っています。

(2021年10月インタビュー)

for my [Future]

この6年間、上司からはよく「それで自分自身はどうしたいの?」と聞かれました。社内でも社外でも、自分がこうしたいという意志を持たなければ誰もついてきません。デベロッパーに必要なのは、その意志なのだと改めて感じます。私たちは図面が描けるわけでも、建物を建てられるわけでもない。あるのは、意志であり言葉です。それを大切にしながら、想像以上にチャレンジングで、若手にチャンスを与えてくれるこの会社の環境を活かして、これからも誰もやっていないことに挑戦し続けようと思います。

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