S-LINKS 渋谷
進化し続けることが使命
複合型賃貸レジデンスで切り拓く
新たな住まい方と働き方
サンケイビルの賃貸レジデンスシリーズ「ルフォン プログレ」は、都心に居住するシングルやDINKSのライフスタイルに応える賃貸住宅として高い評価を得ている。最先端のビジネスと文化が集積する渋谷徒歩圏にある青葉台の土地を取得したサンケイビルは、この場所こそ「ルフォン プログレ」のフラッグシップとなる建物にふさわしいと判断、部署横断の推進チームを組織して動き出した。当時、住宅企画部に所属していた兒島有紀もそこに加わった一人だった。
賃貸事業部 チーフ
兒島 有紀
2014年入社
人間環境学府・都市共生デザイン専攻 修了
PROFILE
2014年入社。大学院時代の研究室の先輩がサンケイビルに入社し、若手の頃から責任を持った大きな仕事ができると聞いて志望。用地開発部で3年、住宅企画部で同じく3年を過ごし、2021年春に賃貸事業部に異動、現在、目黒区青葉台4丁目プロジェクトを推進している。夏秋はキャンプに登山、冬春はスキーと、アウトドアを楽しむ。
必要なら躊躇なく変える、
それがサンケイビルの流儀だと
知った。
兒島の最初の配属は用地開発部で、マンション用地の仕入れを担った。土地がなければデベロッパーの仕事は始まらない。最上流を担うおもしろさと共に責任の重さを知った3年間だった。4年目からは住宅企画部に所属。どのような分譲マンションを企画するのか、細部を検討して設計に落とし込み、工事スケジュールと予算を管理し、さらに販売につなげるという一連の業務を担った。そこで兒島が学んだのは「変える」ということだった。自分もそうだったように、用地の仕入担当者はある見通しを立てて収支を組み立てる。ここは分譲マンションが適当で、誰向けでどういう間取り・仕様にしていくのかについて、一定のイメージができている。しかし、引き継いだ住宅企画部のメンバーはそれに引きずられることはなかった。改めてマーケットを調査し、トレンドを読み、企画の基本から練り直していった。仮に着工後であっても、それでよりよいものになるなら変更・追加に躊躇はなかった。「これがサンケイビルのスタイルだ。だから良いものができる」と先輩に聞かされて、兒島はおもしろい会社に入ったと改めて思った。
渋谷だからこそ求められる
賃貸レジデンスを提案する
青葉台推進チームのメンバーにと声が掛かったのは、入社6年目の春だ。そのときはうれしかったと兒島は振り返る。「IT系を中心に先端企業が集結する渋谷で、しかも住宅地としての環境にも恵まれている土地を取得できたことはすばらしいと思いました。この場所で、従来の賃貸レジデンス+商業空間という単純な企画はあり得ません。ここは『ルフォン プログレ』の中でも今までにない最先端のフラッグシップができると思いました。」
推進チームは、連日熱い議論を重ねる。そして、眺望の優れた6~18階を賃貸レジデンス、1~5階をスモールオフィス、さらに地下1階~1階にコンビニエンスストアやクリニックモールを配置した複合型賃貸レジデンスという基本計画をつくりあげた。「スモールオフィスは、渋谷に集結しているスタートアップ企業やクリエーターのワークプレイスとして専門の施設運営会社を介して提供するもので、賃貸レジデンス契約者との連携も考えています。今までにない住み方、働き方の提案です。」
上司から
賃貸事業部 課長
有森 満彦
私は目黒区青葉台4丁目プロジェクトの全体を統括する立場で業務を進めています。兒島さんには、当部への異動に伴って本格的にこのプロジェクトに関わってもらっていますが、これまでの用地取得や分譲マンション企画の仕事で、開発に関する多くの経験を積んでいるので、頼もしい人が来てくれたという印象です。
事業スケジュールや予算を念頭に置きながらも、当初の計画にとらわれず常にプロジェクトを進化させていくことの大切さは常々伝えています。そのマインドを持ってくれているという意味でも頼もしい。これまでの部署の経験を活かし、一つのカテゴリーにとらわれない斬新な発想ができるプロジェクトリーダーになってくれることを期待しています。
新たにビジネスラウンジや
シャワー付き住戸を追加
目黒区青葉台4丁目プロジェクトは2020年3月に着工した。兒島はその直後にこのプロジェクトを統括する賃貸事業部に異動。本格的に担うことになった。建物というハードウェアは、2022年11月の竣工に向けてスケジュールに沿って着々と工程が重ねられていく。これからの山場は、運営の細部や居住者に提供するサービス内容の詰めなどにあると兒島は漠然と考えていた。しかし、兒島はある日、上司からこう言われたのだ。「工事期間は2年半ある。時代は1年どころか半年で動くのだから、もし必要だと思うものがあったら躊躇なく検討してみよう」と。着工後は、当初の予算とスケジュール通りに竣工まで持っていくのが仕事だと思っていたから兒島は驚いた。しかし、いわれてみれば確かに、めまぐるしい社会情勢の変化の中で、あれで良かったのかと思ったり、できれば取り入れたかったと感じたものは確かにあった。改めてチーム内で検討を進め、ビジネスラウンジ、屋上テラス、シャワーだけを備えた住戸の設定などを進めた。施工会社や設計事務所には「今からですか?」と驚かれながら、しかしチームは新方針を貫くために説明を重ね、協力を仰いだ。
一人ひとりに向き合う
デベロッパーの一員として
兒島が住宅企画部で手掛けた案件でも、着工後に一部仕様を変えた例はある。しかし賃貸レジデンスでのサンケイビルの取り組みは徹底していた。もともとサンケイビルにはマンションの企画に強い思いがある。「本質」を意味する分譲マンションブランド「ルフォン」を掲げ、お客様目線や女性目線を徹底的に追求して創り上げてきた。そのなかで、所有から利用への大きなトレンドの変化も読み取りながら、2013年以降、賃貸を積極的に選択する人々のこだわりに応える賃貸レジデンスという新たな市場を切り拓いてきたのだ。それが「ルフォン プログレ」というブランドだった。「他のデベロッパーがほとんど注目していなかった分野でサンケイビルは市場をつくってきたと思います。新たなニーズをとらえ、果敢にチャレンジして行く――それこそがサンケイビルならではです。実は私が入社を決断するときにサンケイビルがおもしろいと思ったのは、この会社が『一人ひとり』という単位を意識して事業展開していると知ったことでした。入ってみて、だから『ルフォン プログレ』のような事業企画ができたんだなと納得しました。私自身、新しいことにチャレンジし続け、その中で成長していきたいと思っています。」
(2021年11月インタビュー)