それぞれの入社理由
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まずは、各人の入社動機から始めようか。僕は専攻がIT系だったので通信業界を中心に就職活動を始めて、次第に不動産業界にも関心をもつようになった。デベロッパー=マンション・ビルというイメージを持っていたんだけど、サンケイビルは鴨川シーワールドを持っていることの印象が強くて、何かすごく面白い仕事ができそうな気がして入社を決めた。
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私は住宅がつくりたくて建築を学んだけれど、就活をする中で、広く街づくりに関われるデベロッパーに惹かれていった。その中でサンケイビルを選んだのは人柄と社風。社員がみんな気さくで、話していてすごく心地良かった。体育会系な会社が多いイメージの不動産業界で、サンケイビルはとてもマイルドに感じた(笑)。社員200人そこそこという規模も、全員の顔や名前、キャラまで把握できてちょうどいいなと思った。
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僕はシェアハウス業界で3年間インターンシップに参加した経験から、いろんな住居形態、生活空間に携わりたいと考えてた。当時サンケイビルが始めたGRIDSというホステルが印象的でとてもチャレンジングに思えたのと、200人規模の会社で大型のビルやマンションまで手掛けているところが「少数精鋭」という感じで魅力的だったね。
研修、配属で高まる期待と不安
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いつになく真面目な出だしです(笑)。内定式で初めて同期5人が顔を合わせてから、月一回のペースで研修なり懇親会があったね。このビルのあらゆる設備を見せてもらって、これからこういうものに関わっていくんだなとワクワクしたのを覚えてる。
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会社が保有してるいろんな建物を見学して、担当の社員から思いやこだわりを聞くのが楽しくてどんどん企業理解も深まっていった。同期とも毎月会えるのが嬉しかった。
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鴨川シーワールドでの一泊研修では、グループ会社の同期も参加して、グループについても詳しく知る場にもなったし、交流をはかる場にもなった。他にも、このビルの一階で警備員の方が毎朝立って挨拶されるんだけど、それも現場研修で体験させてもらって、こういうことの積み重ねがビルの価値を生むんだなと思った。入社してからはどんな印象だった?
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想像以上にロジカルで、高い計画性を持った会社だと感じた。不動産業界はつまるところ気合だろうって思ってたから(笑)。期待値が一段と上がったよ。
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僕は、会社とは争ってお金を稼ぐ殺伐としたところだと身構えてたので(笑)、あまりの和やかさに拍子抜けした感じだった。 先輩方は新人の的はずれな質問にも丁寧に答えてくれるし、仕事をみんなで協力し合って進めている。不安はすぐに吹き飛びました。
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最初に思ったのは、何てよく話す人たちなんだと(笑)。会社は仕事だけをするところだと思ってたら、みんなすごくコミュニケーションを大切にしていて、オンとオフもしっかり分けている。かっこいいなと思った。もちろんすぐに馴染めましたよ(笑)。
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最初の配属先を聞いてどう思った? 僕は賃貸推進部(現・賃貸事業部)で、今もずっとそこにいる。単純に大きな建物をやりたかったので当時はちょっと残念に思ったけど、住宅はとてもやることが細やかで担当者のこだわりを出しやすい業務なので、今はすごく夢中になってる。
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私は逆に住宅で専門知識を活かそうと思ってたから、資産開発部で再開発事業を担当すると聞いて、正直不安だった。仕事にもすぐには興味を持てなかったけど、須磨海浜水族園の事業提案準備などを経験する中で、社内外のいろんな人との関わりを楽しめるようになっていった。
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僕は法務室に配属。商学部出身なので驚いたけど、とにかく勉強するしかないと腹を括った。先輩方の手厚いサポートもあって、3年間で専門知識がかなり身についたと思う。同期メンバーはみな最初から事業に関わる部署だったので正直焦りもあったけど、今の住宅企画部ではその法務知識がすごく役に立っていて、キャリアとしてもとてもいい経験だったと思ってる。
会社と自分の成長を振り返ろう
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2021年夏に、我らがサンケイビルは70周年を迎えました。僕らが入社してからの4年間でも何か感じる変化はある?
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今年から住宅企画部で賃貸や分譲マンションの開発を担当しているけれど、今現在も積極的な展開が続いてる。須磨海浜水族園の再整備事業や熊本空港、北海道内7空港、最近だとビットキーへの出資とかいろんな事業にチャレンジしているところは、社員としてもワクワクする。新卒の採用数も年々増えてきて各部署にまんべんなく配属されるようになったし、会社としての活気がさらに高まっているように思う。
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同感だな。学生レジデンスを始めるなど、コロナの影響で景気の先行きが不透明な分、次の成長分野をあれこれ探っている面もあると思う。
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最近は物流施設も伸びてるよね。私はいまホテルリゾート事業を担当しているので、コロナの影響をまともに受けた。いずれ状況が改善してリベンジトラベルが起こるタイミングを逃さないよう、今はしっかりと体力を温存しているところ。
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自身の成長についてはどう? 僕の部署だと大体2年目からメイン担当の物件をもたせてもらうので、ステージが一気に変わる。当時は「早すぎだろう」って思ったけど、最近自分が担当した「ルフォンプログレ 門前仲町マークス」が竣工して、社内外での評判も結構良くて話を聞かれる側に回ることが多くなった。ちょっと自信がついたかな。これがサンケイビル流なんだと思うよ(笑)。
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確かに。私も2年目に、須磨のプロジェクトで神戸市やJV7社との協定書とりまとめをメインで担当した。相手側の担当者もこんな若手で、驚いていたと思う。契約書にはすごく苦手意識があったけど、弁護士さんをはじめいろんな人に相談しながらどうにかやり切れた。今じゃ、外資系ホテルとの100頁を超える契約書も全然怖くない(笑)。
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僕は法務室でしっかり育ててもらったので恐怖感を味わうことはなかったけど(笑)。3年目に民法改正があって、100近くある賃貸借関連の契約書をすべて改訂しなければならなくなったとき、自分から手を上げてメイン担当につかせてもらった。主体的に動くことの楽しさをそこで知って、その後はグループ会社への法務研修とか、社内イントラの拡充とか、自分からどんどん提案するようになった。会社もチャレンジするけど、社員にもチャレンジさせてもらえる環境があるんだと、あらためて実感したね。
上司や先輩、そして同期への感謝
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そんな我々の成長を支えてくれた周囲の方々に、この場を借りて感謝を伝えよう。僕の場合、2年目からメイン担当についたと言っても、部長、課長や先輩たちがずっとサポートしてくれた。完成して「良い物件になったな」と言ってもらえたんだけど、僕からすればみんなの成果だと思った。今後もその物件を見るたびあの人たちの顔を思い出すんだろうな。
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良い話だね。私も困っているときは必ず誰かが手を差し伸べてくれた。ハードな日が続いて皆さん自分たちのことできっとめいっぱいなはずなのに、いつも温かく声をかけてくれる。この人たちのためにも早く成長しなきゃって思った。
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今の住宅企画部では、経験の浅い僕のために、設計段階のものからリーシング間近のものまでフェーズが異なる6つの案件を皆が割り振ってくれた。半年でほとんどの業務を経験できたので今はメイン担当にもついてる。法務室でもそうだったけど、本当に上司や先輩に恵まれてきたなあと思う。
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私は同期のみんなにも感謝してるよ。ライバルというより親友。みんながいるからここまで来られた。多分社内でも一番仲の良い期だと思うな。
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ホントそうだね。公私問わず大切な仲間。誰かが困ったときも、めでたいときも必ず集まってきたから。毎年続けてきた旅行、早く再開させたいね。
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5人とも仕事の経験値が上がってきて、大抵の情報は同期でまかなえるようになったから、すごく頼りになる。これからも成長を支え合う関係でいましょう。
会社について思うこと、伝えたいこと
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良いことずくめだとリアリティないから(笑)、会社の課題点も話してみようよ。これは不動産業界全体に言えることだけど、紙を使ったアナログな業務がまだ多い。建物の機能やサービスを含めて、もっとIT化を促進しなければと思う。あと、フジサンケイグループ各社との連携がまだまだ弱い。ここが強まればもっとユニークな会社になるし、発信力もブランド力もさらに高まると思うんだよね。
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同感。ルフォンもルフォンプログレもすごく良いものをつくっている自信はあるけど、全国的な知名度となるとまだまだ。学生で知ってる人は少ないんじゃないかな。
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いろんな事業やアセットを手掛けていることで、社員としてはたくさんの経験が積めてありがたいけれど、リソースやノウハウが分散されてしまってもったいない面がすごくある。ブランド力を高めるためには、全社一丸となった取り組みが必要だと思う。サンケイビルは、もっと欲張りになってもいいよね。
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みんな成長したねえ(笑)。では最後に、学生さんに向けてさらなるアピールをお願いします!
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社員の人柄に惚れて入社した私ですが、社員を大切にする社風と人事諸制度の充実もぜひアピールしておきたいです。恵まれた家賃補助で「徒歩通勤」を実現する社員もいるし、育児や介護、資格取得などへの支援はかなりのレベルだと思う。本気で社員に寄り添ってくれる会社ですよ。
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そう、人情味のある会社です。今はコロナでできないけど、グループ総出の大忘年会とか社員旅行もあって、いい意味で昭和の会社(笑)。古い文化と新しい事業とのバランス感が僕は大好きです。
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こんなコロナ禍でも、社員を絶対に孤立させない温もりのある会社。会社も社員も発展途上だけど、個人的にはあまり大きくなってほしくないかな。本社がある大手町は便利だし、日本のビジネスを肌で感じられる刺激的なところです。好奇心旺盛な皆さんたちと一緒に、どんどん新しいことにチャレンジしていきたいと思います。お二人とも、おつかれさまでした!
(2021年10月実施)